2011年3月1日火曜日

公債特例法案がアレな件について

公債特例法ってなんぞ?という話はWikipedia先生にお任せするとして。
要するに国の赤字を国債発行による借金でまかなうには別途法律を作らにゃならんわけです。こうやって発行されるのが俗にいう赤字国債。

「国の借金何百兆円!」なんて騒がれるぐらい借金にまみれていながらにして更に借金を重ねなければならない日本なわけだけど、そのための公債特例法の法案が通らないんじゃないかとわたわたしている今日この頃なわけです。このあたりを巡る政治周りの話については、call_me_nots君のエントリ「公債特例法案と暫定予算」が秀逸ですので一読推奨。

で、「赤字国債が発行できなきゃ国庫短期証券を発行すればいいじゃない」なんて意見も出てるわけですな。

国庫短期証券というのは割引方式で発行される期間1年未満の国債。英語表記はtreasury discount bills。TDBなんて略して呼んでます。毎月だいたい27兆円とか発行されてます。たぶん。

こいつを赤字国債発行できない分バカスカ発行して短期のファイナンスを回していけばまぁなんとかなるんじゃないか的な議論。気持ちはわからんではないですがどんなことが起きるか妄想してみる。

発行できない赤字国債の規模にもよるだろうけど、TDBで回すとなればこいつの需給は悪化します。投資家さんはお腹いっぱい買ってたとして、残りの玉は業者が在庫として抱えることになります。オペに入れてもみんな突っ込んでくるから思うようにカネが取れない。GCにもボコボコ出てくる。

つまり、大量発行されたTDBを保有するための資金の争奪戦が始まり、資金調達コストが上昇してくわけですな。

資金調達コストが上昇すれば保有債券にもより高い利回りが求められるわけでして、TDBの利回り水準も必然的に上昇していくでしょうねぇ。利上げもなかろうに短期金利の上昇スパイラル。もしかすると入札が未達なんてことになっちゃうかも知れんよ。短期ゾーンがいつまでもこのクソ低金利なんて夢でしたねあばばばばーなんてことに…((( ;゚Д゚)))

毎朝買い現先やれやれって日銀前でデモとか起こっちゃうんじゃないだろうか。

ちなみに昨年後半、市場機能論がどうとかこうとか言われ始めたのを皮切りに、GCのレポレートが上昇、その後の債券プチバブル崩壊ならびにゲロゲロマーライオン相場突入で全員ブン投げ全力投球になったのは記憶に新しいところ。足元の金利が不安定になれば当然ながらより長いゾーンにも悪影響を与えます。

悪夢が甦りますね。えぇ、私もロングでしたからw


以上、TDBでファイナンスしちゃいなYO論を聞いて3秒で思いついた世界でした。
書きなぐりすぎてこの記事のほうがアレだわな。

1 件のコメント:

  1. いーよいーよ
    こういう意義深いのどんどんやってこう
    明日も明後日も書いてw
    ぺこ

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