2011年3月13日日曜日

地震とマーケット備忘録

2011/3/11、東北を震源とする大地震をきっかけに北関東や新潟でも地震が断続的に発生。津波も発生して被害はどれほどのものになるのか見当もつかない現状です。
当日は一度は徒歩帰宅を考えましたが、結局は当社からもほど近い知人のオフィスの会議室で飲み仲間とともに夜を明かし、交通の回復を待って翌日に帰宅しました。

さて、地震の第一波を受けたのは後場の商いが引ける手前でした。すぐにやむだろうと思っていた揺れは次第にその大きさを増し、窓とブラインドがぶつかってガタガタ鳴るわ、モニターは倒れてくるわ、ちょっとした騒ぎになりました。

常備してあるヘルメットを初めてかぶり、デスクにしがみつきながらも板を見ていると、JGB現物が買われる約定音が日本相互証券(BB)の端末からキンコンキンコン鳴り響き、先物には買い物が殺到する状況でした。

その状況をとらえた5分足チャートがこちら↓(出典: http://systemtrade-life.com/wcharts/ )


限月交代直後、週末を控えた15時引けを前に、138.80台で死んだように横ばいを続けていたJGB先物が急騰した様子がわかります。

地震発生からしばらくして、BBを始めとするブローカー各社は現物債の売買を停止したましたが、東証は先物の売買を止めませんでした(この辺りの判断はTwitterでも話題になりましたが難しいところですね…)。ディーラーが現物ショートのヘッジで先物を買ったのかもしれません。しかし、それだけではあんな急速に1円以上吹っ飛ばすとは思えない。もちろん私個人の感覚ですが。

思うに、株等とのインターマーケットトレードを含むJGB先物ショートのストップロスアルゴの買いが入ったのではないかと。大証クローズ後にはSGX225が10000割りにいく状況でしたし。まぁ推測の域は出ませんが。

ともあれ先物6月限は139.90の高値を付けて3月限終値139.42を越え、限月交代翌日にして限月間の窓を埋めるという快挙を成し遂げたのでありましたw
東証15時の終値は139.20、板スカスカのEV終値は139.27。LIFFE清算値は139.65ェ…。

BBが毎営業日16時頃に発表する引値(BB国債価格)は通常通り発表されました。先物を基準にカーブを引いた、それなりに納得いくプライスでした。個別ではアレな部分ももちろんあるんだけど…。

ちなみに、吹き値で現物の売りをぶつけた逞しい投資家がいたそうですが、Bidした逞しいディーラーに敬意を表しますよ。自分に値段出せっていわれても出来たかどうか…いや、やらなかっただろうな…。


尚、日銀は「次回金融政策決定会合の日程について」というリリースを発表、3/14-15の2日間にわたって開催予定だった金融政策決定会合を14日開催同日終了と変更しています。
また財務省は「国庫短期証券(第178回)の入札予定の変更」を発表し、TDB1yの入札日を3/14から3/15に変更しています。

さて来週はどうなるのか…。

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