2012年1月16日月曜日

カーブで遊ぶ



債券のディーラーはそりゃ毎日飽きもせず債券を売買しているわけですが、その手法のひとつに「カーブプレイ」なるものがあります。イールドカーブが寝たり(フラット)起きたり(スティープ)するのを利用して儲けましょうというやつです。


※データは適当

要するにカーブの中で割高ゾーンをショートして割安ゾーンをロングするという、一種のアービトラージみたいなもんですね。


※データは適当

このチャートは各年限ごとの利回りのスプレッドの推移の例。単位はベーシスポイント(1bp=0.01%)です。値が大きくなるほどカーブがスティープ、小さくなるほどフラットしているということ。
5y-10yのカーブはこのチャートの期間の中では下限レベルまでフラットニングしているということで逆張りの5yロング10yショート、とか、10y-20yはまだフラットする余地がありそうだから10yショート20yロング、とか、このふたつを組み合わせて5y-10y-20yでポジション作るとか、そんなことを考えるわけです。また7y-10yのスプレッドがあまり動いていない部分はつまり、7y(≒先物)と10yがパラレルに動いているということです。

毎日毎日、血眼になって割高割安を探しにいっちゃぁポジション作って、カーブの動きに一喜一憂して、時には自分に不利な方向にカーブが動いて股裂き食らったりしてるわけです。身体に悪いお仕事ですよw